これまでの実施状況と、これまでの研究成果をもとに、引き続き、(独)大阪産業保健総合支援センターの「一般産業保健研修」の枠組み、および一般企業や業界団体でのメンタルヘルス研修において、対人援助職支援のプログラムをより洗練させたものとして実施した。具体的には、「ポジティブメンタルヘルス」を主眼としたものであることを明示し、目的を「ポジティブな側面に目を向けること」「個人及び組織のエンパワメント」「ワーク・エンゲイジメントの向上」とした体験型のグループ・プログラムとして提示した。参加者のフィードバックはきわめて良好であり、「一般産業保健研修」に参加した対人援助職から、勤務先企業での研修依頼が多く寄せられることとなり、ポジティブメンタルヘルスを中心とした本プログラムは広がりを見せている。
さらに、プログラムをよりきめ細やかなものとするため、ポジティブ心理学にもとづくチーム・ビルディングの手法として注目されているAI(Appreciative Inquiry)を取り入れることを検討した。その手法の一つである「ハイポイント・インタビュー」およびMBTI(Meyers-Briggs Type Inventory)心理検査を組み込んだ対人援助職支援プログラムを構成中である。
並行して、グループ・ファシリテーターのトレーニングを実施し、参加者へのインタビューを行い、ファシリテーター・トレーニングにおける困難さと課題とを明らかにした。
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