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2011 年度 実施状況報告書

漢字二字熟語間の意味的関連性に関するデータベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23530966
研究機関広島修道大学

研究代表者

増田 尚史  広島修道大学, 人文学部, 教授 (90335018)

研究分担者 T・A Joyce  多摩大学, グローバルスタディーズ学部, 教授 (20418677)
小河 妙子  東海学院大学, 人間関係学部, 准教授 (30434517)
川上 正浩  大阪樟蔭女子大学, 心理学部, 教授 (40242789)
藤田 知加子  南山大学, 人文学部, 准教授 (70300184)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード漢字二字熟語 / 意味的透明性 / データベース
研究概要

平成23年度には,まず意味的透明性の測定対象とする漢字二字熟語の選定を,出現頻度,形態素構造,形態的類似語数,語構成漢字の観点から行ない,最終的に,日本工業規格第一水準の漢字(2,965字)の二字から構成されており,『広辞苑』に見出し語として記載されている熟語78,000語の中から 10,015語を選定した。 次に,これらの熟語の意味とその構成要素である漢字の意味との関連性について,「非常に関連性がある」から「全く関連性がない」の6段階による評定を,比較的少数の大学生(約50名;1名あたり1,105語ずつ)に求めた。その結果,意味的透明性のきわめて高い熟語(例:火炎,宝物)から中程度の語(例:惑星,見方)が多いことが判明した。しかし,語数は少ないものの意味的関連性のきわめて低い語(例:金曜,横綱)も存在していることが明らかとなった。本研究課題のように多数の熟語について意味的透明性のデータが収集されたことは従来なかったので,このような分布が判明したこと自体が意義深い。さらに,評定平均値は高くても,評定者間のばらつきの大きな語(例:救済,文系)が存在することも明らかとなった。このことは,個人の知識が意味的透明性の評定に強く関与していることを意味し,ひいては視覚的な単語認知実験に使用する刺激材料の選定に際して,このようなばらつきを考慮する必要があることを示しており意義深い。 上記の結果をふまえ,より多数の方からデータを収集するために,インターネット経由での調査(オンラインアンケート)をカスタマイズできる方策を検討し,翌年度に調査を実施するための準備を整えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定では,インターネット経由での調査をウェッブ調査会社に委託して実施することにしていたが,当該研究費による支出可能な金額との関係上,調査項目数や調査協力者数が想定していた以上に制約されることが判明したため,業者に委託せず自力でオンラインアンケート・システムを構築するための方策を検討せざるを得ず,当初の予定よりも時間的にやや遅れている。

今後の研究の推進方策

当初の予定では,インターネット経由での調査をウェッブ調査会社に委託して実施することにしていたが,当該研究費による支出可能な金額との関係上,調査項目数や調査協力者数が想定していた以上に制約されることが判明したため,業者委託を取りやめたことから,次年度に使用する予定の研究費が生じた。現在までに,調査システムをカスタマイズできるオンラインアンケート業者を見つけたので,当該研究費を使用して,今後,インターネット経由の調査システムを構築し実施することにより,遅れを取り戻す。

次年度の研究費の使用計画

引き続き,比較的少数の大学生に対して,意味的透明性および意味的関連性の評定を行なわせるので,調査協力の謝金に使用するとともに,インターネット経由の調査システムを構築するための費用として,主な研究費を使用する。

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公開日: 2013-07-10  

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