義務教育学校の学力評価システムの改善モデルについては、小・中学校における評価方法の関連性と一貫性、及び教育課程経営のPDSサイクルの視点から考える重要性を明確にし、現行の観点別評価を見直し、結果、目標に基づく評価に目標にとらわれない評価を加え、(1)知識・技能、(2)思考力、(3)主体的学習態度の3観点による達成、未達成の2段階評価と自由記述方式による学力評価システムモデルを提案した。このシステムが機能するためには、学校内の情報交換ネットワーク形成への努力と教育専門性に裏打ちされた校長・教頭等のリーダーシップが不可欠であり、それを支援する教育委員会の条件整備活動が必要であることを指摘した。
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