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2012 年度 実施状況報告書

フランスのフレネ教育における〈自尊感情〉と〈他者へのかかわり〉

研究課題

研究課題/領域番号 23530980
研究機関山形大学

研究代表者

坂本 明美  山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (40400535)

キーワードフレネ教育 / 自尊感情 / かかわり / フランス
研究概要

1.交付申請書の「研究実施計画」で構想していたこととして、平成24年度は、主に、文献資料の調査内容と、平成23年度に実施したフランスにおける調査内容をもとに、分析・考察・まとめを行い、学会発表・論文発表を行うことを大きな目標として掲げていた。しかし、予定通りには進まず、学会発表や論文発表を実現することができなかった。平成25年度は、研究を進め、その成果を形にして発表したい。
2.文献の収集を少しずつ、できる範囲で進めてきた。
3.交付申請書の計画段階では予定していなかったことであるが、次のようなことを実現できた。私が数年前から研究のためにフランスの学校を訪問させていただき、お世話になっている方で、フランスの公立小学校の教師フィリップ・ラミ氏が、平成24年7月に、ご家族とともに夏季休暇のために来日された。氏とそのご家族の日本滞在期間の一部分に相当する期間であったが、私が暮らしている山形にわざわざおいでいただき、山形に約一週間滞在された。氏とそのご家族の山形滞在中は、私がご案内をさせていただき、その中で、山形大学において私が担当しているある授業にもおいでいただいた。この授業は地域教育文化学部の授業で、受講生は、将来教師になることを目指している学生たちであった。氏には、私の研究テーマである「フレネ教育」についてや、「フレネ教育」を導入されている氏のご実践についてなど、お話をしていただいた。また、この授業とは別の日程で、私の今回の科研費のテーマについて、個人的に氏にインタビューさせていただいた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

「自尊感情」に関する文献を通した研究が不十分である。また、「フレネ教育」に関する文献資料に基づいた調査・研究も不十分である。一方、平成23年度にフランスにおける第一回目の調査は実施することができた。しかし、上記の「研究実績の概要」欄で述べたように、交付申請書に記載した「研究実施計画」では、平成24年度は主に、文献資料の調査内容と、平成23年度に実施したフランスにおける調査内容をもとに、分析・考察・まとめを行い、学会発表・論文発表を行うことを目指していたが、実現できなかった。以上の理由により、「遅れている」という自己評価にした。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策としては、まず、平成23年度に実施したフランスにおける調査内容を中心に、学会発表・論文発表を行う。次に、平成25年度に第二回目のフランスにおける調査を実施する予定であるため、訪問する学校と連絡を取り、渡仏し、学校訪問、調査を行う。これらと並行して、文献資料もできるだけ読み進めていきたい。
平成26年度は、平成25年度の調査・研究内容を分析・考察してまとめ、研究発表を行う。また、平成23年度から調査・研究を進めてきた内容について、全体的に統括し、考察を深めてまとめ、研究発表を行いたい。

次年度の研究費の使用計画

まず、「次年度使用額(B-A)」に若干の金額がある理由は、次の通りである。平成24年度の費目別収支状況として、学会発表を行う予定であったため、「旅費」として予算を組んでいたが、実際には学会発表を行うことができなかった。さらには、私事となるが、家庭の事情により、宿泊を伴う出張に出かけることが難しく、結局「旅費」としては使用できなかった。また、「人件費・謝金」も「その他」の費目も、予定していた金額よりも少ない金額しか使用しなかった。その一方、「物品費」に、予定していた金額よりも多い金額を使用した。これらの収支状況を総合計すると、最終的に、平成24年度に予定していた金額とほぼ同じくらいの支出額になり、わずかながら「次年度使用額」が生じるだけとなった。
次に、次年度の研究費の使用計画としては、主に次のような内容を予定している。学会発表を行うため、学会の大会へ参加するための旅費、フランスへの調査のための旅費、国内の研究会への参加のための旅費、文献資料等の購入、観察・記録・分析・考察を進めるうえで必要となる物品の購入、論文執筆過程において英文等の要旨の校閲を誰かにお願いする場合は、その謝金。以上が、計画している主な内容である。

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公開日: 2014-07-24  

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