研究課題/領域番号 |
23530980
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
坂本 明美 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (40400535)
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キーワード | フレネ教育 / 自尊感情 / かかわり / フランス |
研究概要 |
1. 交付申請書の「研究実施計画」において、平成25年度は、フランスにおける第2回目の調査を行うことを大きな目標としていた。実際に、平成26年3月に、フランスにおける第2回目の調査を実施することができた。調査の準備段階で、研究内容に関するフランスの関係者の方々に連絡させていただき、情報収集を行なった。その情報をもとに調査対象とする機関と学校、調査内容を再検討した結果、交付申請書の「研究実施計画」に記していた機関と学校とは異なる機関と学校を訪問させていただくことになった。また、訪問する機関と学校の変更により、インタビューさせていただく方と、インタビューさせていただく内容も変更になった。この平成25年度のフランスにおける調査で訪問させていただいた学校は、すべて初めて訪問させていただいた学校であったため、「フレネ教育」についての研究対象の幅を広げることができた。これらの学校で「フレネ教育」を導入している教育実践について観察したり、資料収集を行うことができた。今回のフランスにおける調査で得ることができたデータや資料をもとに、今後は、学会発表や論文発表に向けて、分析・考察・まとめをしていきたい。 2.年度が遡るが、交付申請書の「研究実施計画」における「平成24年度」の内容の一つとして、「平成23年度に行なった文献資料の調査内容、フランスにおける調査内容(授業観察とインタビューの記録)をもとに、分析・考察・まとめを行ない、学会発表・論文発表を行う」ことを計画していた。しかしながら、平成24年度は、学会発表・論文発表を行なうことができなかった。そこで、当初の予定よりも遅くなったが、平成25年度において、平成23年度に行なったフランスにおける調査内容を中心に、学会発表を行なった。 3.文献調査を可能な範囲で行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
フランスにおける調査については、平成23年度と平成25年度に2回実施することができたが、文献に基づく研究が不十分であるから。そして、本研究課題についての研究発表として、まだ学会発表だけしか行なっておらず、論文の発表ができていないから。
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今後の研究の推進方策 |
文献に基づく研究を進めながら、平成23年度に実施したフランスにおける調査について、論文を執筆して発表する。また、平成25年度に実施したフランスにおける調査についても、分析・考察してまとめ、学会発表・論文発表を行なう。そして、本研究課題について全体的に統括し、研究成果をまとめて発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、フランスへ調査に出かけた際の旅費として、国際線の飛行機のチケットを安いものを購入したため、予定よりも支出が少なくて済んだ。また、所属している複数の学会や研究会の大会に参加する予定だったが、諸事情により都合がつかず、旅費(移動)が必要な大会としては、「東北教育学会大会」だけしか参加することができなかった。そのため、「旅費」に残高が生じた。また、「人件費・謝金」の支出が0円だった。「その他」も、わずかの金額しか使用しなかった。そのため、これらの費目にも残高が生じた。 総括して、「旅費」、「人件費・謝金」、「その他」で残高が生じた一方、「物品費」では少し多目に使用させていただいたが、結果的に総額として残高が生じた。 研究テーマに関連する文献や、データの整理・保存・分析など、論文執筆の過程において必要となる物品などを購入する。また、所属する学会や研究会の大会などに参加するための旅費として使用する。論文執筆過程において英文等の要旨の校閲を誰かにお願いする場合は、その謝金が必要になってくる。
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