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2012 年度 実施状況報告書

ゲートキーパーとエンドユーザー同士の相互作用の経年変化の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23530995
研究機関信州大学

研究代表者

三崎 隆  信州大学, 教育学部, 教授 (70360964)

キーワードgatekeeper / end user
研究概要

臨床教科教育学会,gatekeeperとend userとの相互作用を授業において実践する『学び合い』に関する各種研修会等をはじめ,gatekeeperとend userとの相互作用に関する最新の情報の収集を行うとともに,共生教育を目指して異学年の授業形態を取りながら教師と児童,及び児童同士の関わり合いを重視しながら一人一人の個性を最大限に伸長しているオランダのイエナ・プラン校の学校経営及び授業の視察調査をはじめ,児童同士の相互作用を促す最先端の授業実践校(デンマークのフォルケ・スコーレ,フィンランドの公立小学校等)の情報収集を行った。
小学校第3学年における教育活動の調査場面を兵庫県公立小学校に選定し,選定した教育活動でのコミュニケーションに見られる会話と行動を授業記録機器によって記録した。また,中学校第1学年における教育活動の調査場面を新潟県公立中学校に選定し,選定した教育活動でのコミュニケーションに見られる会話と行動を授業記録機器によって記録した。教科における児童生徒相互の自由な教育活動を記録する映像記録機器及び音声記録機器を整備した。
対象年次と対象教育活動を選定し,当該学習者の学びの実態を調した。選定した教科における授業中に表出する児童同士の教育活動での相互のコミュニケーションに見られる会話と行動をすべて記録した。その調査結果から,授業中における児童同士のgatekeeperとend userの相互作用の実態を分析するとともに,トランスクリプトを作成し,各教育活動場面におけるgatekeeperとend userの発話と行動の実態の一部を分析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

国内において,小学校中学年における授業の実態を記録し,分析を始めることができた。それらによって,gatekeeperとend userとの相互作用の一端を記録し,分析に処し,前年度との比較検討をすることができた点が評価できる。また,国外において,オランダのイエナ・プラン校をはじめとして,デンマーク,フィンランドの小学校の最新の情報を収集することができた。

今後の研究の推進方策

(1)臨床教科教育学会等の学会に参加し,小学校中学年の児童を対象とする学習者相互のコミュニケーションの最先端の情報を収集するとともに,国内外の先進的な取組を行っている学校での現地調査を実施することによって,gatekeeperとend userの会話や行動についてさらに分析する。
(2)進級した児童を対象として,進級前年度の授業における教育活動に表出した会話と行動の分析を進めるとともに,進級後の児童の授業における教育活動に表出した会話と行動の分析を進める。それらによって,当該教育活動におけるgatekeeperとend userの役割の変化や当該学習者の関心,素朴概念等の変容への影響を考察する。
(3)また,当該教育活動におけるトランスクリプトから,gatekeeper及びend userの立場として出現する学習者が,進級前年度に協同的な学び合いを経験して進級した児童同士のコミュニケーションに見られる協同的な学び合いを,進級後にどのように変容させているのかの実態を調査し,両者の共通点,相違点を明らかにするとともに,生活経験の同一性,異質性に依存する協同的な学び合いの共通点,相違点を解明する。
(4)研究をまとめ,学会や研修会で発表するとともに,報告書として公表する。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

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公開日: 2014-07-24  

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