研究概要 |
イギリスの学外試験委員制度の歴史に関する資史料の調査に基づいて文献リストを作成し、そのうちのかなりのものを収集した。史資料の調査・収集ならびに情報・知見の交流をはかるため、弘前大学に田中正弘氏を訪ね、また、香港に滞在中のR.ロウ教授(前ロンドン大学大学院)を訪問した。さらに、研究補助者である土井貴子氏(比治山女子短期大学)と中村勝美氏(広島女学院大学)にイギリス出張を依頼し、オックスフォード大学、ダラム大学、バーミンガム大学、キール大学において資料の調査・収集にあたってもらった。 こうして収集した史資料のうち、基本的なもの、主要なものである以下の文献等について、分析をすすめ、研究の枠組みの構築と課題の焦点化をはかった。・H.Silver, 'External Examining in Higher Education:A Secret History' in Aldrich,R.(ed.), In History and in Education: Essays presented to Peter Gordon, London,1996.・Rothblatt, S., 'Historical and Comparative Remarks on the "FederalPrinciple"in Higher Education', Rothblatt, S., The Modern University and its Discontents: The Fate of Newman's legacies in Britain and America, Cambridge, 1997. また、課題を高等教育の質保証という枠組みに位置づけるため、現代イギリスと日本における高等教育改革(とくに学士課程改革)の現状についても情報を収集した。
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