国内大学では総合研究大学における教育学教育と教員養成学部・大学におけるそれとに二分化している。前者は人文社会科学としての理論的位置づけをめざし、後者は学校教育実践への傾斜を強めている。教員養成学部・大学では資質能力のスタンダード作りがすすみ、教育成果の可視化が求められている。ドイツの大学では教職の専門性を巡って科学性(理論)と実用性(実践)の分断と連関という19世紀前半以来の課題に継続的に取り組みつつ、教員コンピテンシーの共有化を進めている。また教員養成以外ではボロニアプロセスに基づいた学位基準の標準化(チューニング)が取り組まれている。
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