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2011 年度 実施状況報告書

沖縄における小学校教員の職歴変化に関する基礎的研究―沖縄戦前後の「連続性」分析

研究課題

研究課題/領域番号 23531017
研究機関福岡県立大学

研究代表者

藤澤 健一  福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (00301812)

研究分担者 近藤 健一郎  北海道大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (80291582)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード沖縄 / 教員史 / 職歴 / 小学校 / 教育会
研究概要

本研究は、1920年代から1950年代までの期間を対象として、沖縄における小学校教員の職歴変化について、その数量史的および個人史的な事実関係を実証的に解明することを目的としている。研究第一年度にあたる本年度は、調査研究の基礎となる史資料の収集と整理、ならびに研究分担者などとの調整に充当した。その具体的内容は、年度当初の研究調整会議の実施にはじまり、沖縄県立図書館、沖縄県公文書館、筑波大学附属中央図書館、沖縄県教職員組合資料室などにおける関係史資料の調査として例示できる。史資料調査では、主として三つの史料群の調査を並行してすすめている。第一として、琉球政府文教部、ならびに沖縄教職員会などによって刊行された名簿類がある。これらの調査を年度内にほぼ完了させ、現在は随時、その整理と入力作業に力を注いでいる。第二は、学校日誌を中心とした学校単位の史料である。那覇市歴史博物館などにおいて、現存する当該史料の収集を終え、おなじく随時、入力の作業に着手している。第三には、教員個人の履歴書類がある。主として沖縄県公文書館に所蔵されている、各種の簿冊、名簿類をもとに個人レベルの歴史情報を収集している。当該史料は、その範囲の広大さから、いまだその全容把握にはいたっておらず、次年度以降においても依然として調査が必要となる。当初の研究計画では、沖縄戦以前の調査から着手し、順次、沖縄戦以後にすすんでいくことを予定していた。しかし、実際に調査研究をすすめるなかで、両者を同時並行してすすめることがもっとも効率的であることが判明した。このため、当初計画では第二年度に位置づけていた沖縄戦以後の調査を先駆けて実施したことになる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画を一部変更し、研究第二年度において着手するはずであった沖縄戦以後の史資料調査にまですでに着手している。ただし、三つの史料群としてさきに示した、琉球政府関係史資料、ならびに学校関係史資料の入力作業は第二年度にまで一部を持ち越している。以上により、両者を総合的に勘案すれば、結果として達成度はおおむね順調であると判断できる。

今後の研究の推進方策

対象とする史料のうち、第三に位置づけた個人の履歴書類についての調査がやや遅滞ぎみである。第一、第二の史資料については、入力作業にかかわる研究補助を雇用し、その推進に努める。これをうけて、今後の研究推進方策としては、第三の史資料にかかわる調査にとくに傾注したい。

次年度の研究費の使用計画

第一、第二に掲げた史資料については、研究分担者、研究協力者などの介助をうけ、また入力の研究補助を雇用する。また、第三の史資料については、沖縄県公文書館における調査を集中的に実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 「同化をめぐる研究のこれまでとこれから」2012

    • 著者名/発表者名
      藤澤健一(司会者)
    • 学会等名
      沖縄研究国際シンポジウム
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2012年3月31日

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公開日: 2013-07-10  

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