本研究の目的は、1920年代から沖縄戦をはさんだ1950年代までの時期を主な対象として、沖縄の教員の職歴について、その量的及び質的な変化の過程を実証的に解明することとして設定された。初等学校に在職した教員を中心とつつ、沖縄戦後には中等学校在職の教員まで視野におさめた。沖縄戦という未曽有の歴史的経験をはさみ、沖縄の教員はどのような職歴上の変遷をたどったのか。これまで未着手であった、沖縄戦をはさんだ教育史的な「連続性」と「断絶性」を分析するため基礎的データの構築を図った。 その主な成果として研究代表者編『沖縄の教師像―数量・組織・個体の近代史』榕樹書林、2014年3月、全435頁などを公刊した。
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