研究課題/領域番号 |
23531021
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研究機関 | 武蔵野学院大学 |
研究代表者 |
太田 和男 武蔵野学院大学, 経営品質研究所, 研究所員 (40269428)
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研究分担者 |
那須 幸雄 文教大学, 国際学部, 教授 (40208070)
千葉 隆一 文京学院大学, 外国語学部, 教授 (70461803)
渡辺 昇 武蔵野学院大学, 経営品質研究所 所長, 教授 (80716663)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 観光インターンシップ / インターンシップ / 長期インターンシップ / キャリア教育 / 観光 / 観光人材育成 / エンプロイアビリティ / インターンシップの国際比較 |
研究実績の概要 |
観光分野とりわけホテル業、旅行業、航空業などにおける大学生の専門職型インターンシップと一般の就業体験型インターンシップを対比して、人材育成に与える効果についての仮説とその説明要因を、日米独英の実態調査を通して検証し、わが国で可能な秀逸な観光インターンシップのモデルを提示することが、研究目的ならびに研究実施計画の要点である。 観光インターンシップが大学生(実習生)のキャリア形成に及ぼす効果について、次の通り観光系大学学部・観光企業・学生の三側面から実態調査を中心として実施した。すなわち、日米の観光系大学に対するインターンシップに関するインタビュー、日米独の観光系大学生向けインタビューとアンケート調査、日米独英の代表的ホテルや航空会社に対するインタビューとアンケート調査を実施し、これらを先行研究などと統合して解釈・分析した。研究実績の確認事項は次の通りである。①わが国と欧米各国の観光インターンシップの方式・発想には相違がある。欧米の場合、観光インターンシップはおおむね3か月以上の長期・必修であるのに対し、わが国では、短期の選択科目となっている。②欧米では観光インターンシップは、わが国とは異なり就職に直結しており、企業はインターンシップを従業員のキャリア開発の一環として考慮している。こうした制度の差は,入社後、欧米型長期観光インターンシップ経験者におけるビジネス能力の高さとなって現れる。③観光のような専門職系傾向の強い業界においては、インターンシップはエンプロイアビリティ向上などキャリア開発効果が著しい。④以上から、観光インターンシップについては、採用に繋がる必修型への漸進的移行を提案する。そのためにも、学生のホスピタリティ・マネジメント能力向上によるエンプロイアビリティ向上を目指して、わが国の観光企業と大学が、観光インターンシップに本格的に取り組むことが要請される。
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備考 |
URLは2015年5月4日までで終了。
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