研究課題
基盤研究(C)
1880年代後半に端を発し、世紀転換期の増設構想を経て、第一次大戦後に多数結実する官立高等学校設立過程を分析した。文部省「八年計画」に刺激され、官立学校は都市のナルシシズムを刺激する存在となり、都市間の対抗意識が生み出され、誘致運動が過熱すると位置づけた。また、県に代わる市の主導、地元出身中央官僚や代議士の主体化を指摘した。さらに、各「地名校」設立時における地元負担の額や支弁方法、財界・旧藩関係者も交えた諸勢力の関与を明らかにした。
日本近現代史(高等教育史)