研究課題/領域番号 |
23531043
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
保坂 亨 千葉大学, 教育学部, 教授 (30173579)
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研究分担者 |
伏見 陽児 千葉大学, 教育学部, 教授 (20156813)
吉田 雅巳 千葉大学, 教育学部, 教授 (80221670)
笠井 孝久 千葉大学, 教育学部, 准教授 (40302517)
佐瀬 一生 千葉大学, 教育学部, 准教授 (40595782)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 教育学 / 教育政策 / 教員研修 |
研究概要 |
中間報告書として『現職教員の研修:学習機会の体系的再構築をめざして』をまとめて公刊した。その内容は以下3点にまとめられる。1 千葉県教育委員会に採用された初任者806名(小学校教員592名、中学校教員214名)にアンケート調査を実施して、適応状況と他の要因の関連を検討した。対人関係についてマイナス評価をしている初任者と心身の健康が心配される初任者に焦点をあてたより詳細な分析の必要性が確認された。2 上記1をふまえて、精神的困難を抱えた初任者についての事例(約50例)検討を行った。具体的には、千葉県教育委員会における初任者のうち、上記1の対象者を含めて過去5年間(平成18-22年度)に退職した事例を中心に、特に精神的困難を抱えて長期の病気休暇を取ったものの分析を行い、復帰者と退職者の比較(メタ分析)を行った。3 タイ国における教師教育改革を概観した上で、我が国における教員研修の現状を国際的視点より比較し、現職教員訓練に関する方針と強調されている教育観の影響について考察した。 千葉県教育委員会の研修担当者(教職員課、指導課、総合教育センター等の指導主事)と本研究チームの学部教員でワーキンググループを設置して、これらの成果を今後の教員研修にどう生かして行くかの協議を重ねた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
中間報告書として『現職教員の研修:学習機会の体系的再構築をめざして』をまとめ、千葉県教育委員会の研修担当者と本研究チームで、これらの成果を今後の教員研修にどう生かして行くかの協議を実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
千葉県教育委員会の研修担当者(教職員課、指導課、総合教育センター等の指導主事)と本研究チームの学部教員からなるワーキンググループでの協議から、初期層教員(1-5年目)に対する研修に焦点化して実際の研修体系を組み立てて試行して行く予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究費はほぼ当初の予定通り使用していく。
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