前年度までに行った「東アジア」諸地域(主に中国メインランド・香港特別行政区・台湾・韓国)における教員養成政策及び教員養成教育の実践に関わる資料の整理を引き続き行うとともに、平成26年度においては、これらを日本の動向と引き比べて検討し、主に以下の三点で研究のまとめを行った。 1)追加調査(主に日本及び香港特別行政区):「東アジア」諸地域の中でも比較的西洋(ヨーロッパ)の価値観の影響の強いと思われる香港特別行政区における教員養成教育、中でも教育実習指導の実態に関しての追加調査を、実際に実習校を訪問して担当教員にインタビューを行うなどの形で行った(平成26年12月・平成27年1月)、2)研究成果の発表(中国及び韓国):これまでの調査研究から明らかになった、「東アジア」諸地域に独特の教師像のありようと、それに関わっての教員養成教育のあり方についての考察をまとめ、国際学会(10月中国・北京、11月韓国・大田)で発表を行った、3)これまでに収集した資料を編集し、中国・台湾・香港及び日本の教員養成教育、特に実習指導のマニュアルや評価票等について、資料集を作成した。
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