本研究は、欧州での大学教員の教育職としてのプロフェッショナル化の過程に着目し、大学教育のプロフェッショナル認定の仕組みと機能を明らかにすることを目的として実施された。英国、北欧の4か国、オランダ、ドイツにおける取組の比較分析から、各国背景等に相違はあるものの、共通事項としてこの認定とは、基本的に教員の教育能力証明の仕組みで方法には幾つかの選択肢があること、大学が自ら教育力の保証を行うことであり、学部等がその構成員の能力向上やキャリアの支援を行い集団の質を高めることであり、対象である教員には学部等の構成員としての責務を果たしつつ自らのキャリア開発を支援するという意味があることが明らかになった。
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