今後の研究の推進方策 |
占領政策文書(とくにGHQ/SCAP文書)については、引き続き資料の収集・分析を行っていく。加えて、1950年代以降の日米両国における学校管理経営理論の主要文献のうち、とくに本研究が主題とする「コミュニティ」を扱ったものを収集・分析していく。 米国の学校管理経営理論については、当初予定していた、Lynn G. Beck and William Foster, "Administration and Community", Edited by Joseph Murpgy&Karen Seashore Louis, HANDBOOK OF RESEARCH ON Educational Administration(2nd Edition, LOSSEY-BASS, 1999)に加え、同ハンドブック所収のClaire E. Smrekar and Hanne B. Mawhinney, "Integrated Services: Challenges in Linking Schools, Families, and Communities"の引用・参考文献を手掛かりに必要な文献を選定、収集するところまで初年度のうちに進めてあるので、今後は計画的に読了・分析していくこととハンドブックの出版年以降の文献も収集していきたい。 なお、いまだ研究の途上ではあるが、PTAと「コミュニティ・スクール」について占領期における導入時の経緯や受容のあり方の違い等に焦点づけた比較検討に現在着手しており、まとまった成果が得られれば次年度中に学会などで発表を行いたいと考えている。
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