わが国における障がい幼児の歴史を戦前から今日に至るまでの歴史を研究することができた。特に、三木安正の事業、1960年代以降の大津市の取り組みに先駆的意義を見出すことができた。さらに、幼稚園教育要領や保育所保育指針における障がい児保育に関する記述を整理することができた。研究を通して、これまで未開拓であった分野に着手することになったのは、幼児教育史の全体像につながるものとなった。 戦前戦後において、障がい児保育に一定の影響を与えた人物や地域に焦点を置いたことは、これまでの先行関連研究にはほとんどなかったので、オリジナルなものになったと思われる。研究成果は、書籍として刊行することにもなった。
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