本研究では日本の教師の疲弊状況が深刻な段階に入ったとの認識に立ち従来からの教師バーンアウト研究を理論面から見直すとともに、有効性のある予防策を提言した。研究方法は、前回の研究成果であるバーンアウトの2要因(教師の自律性と同僚性の欠如・1997・松浦・八木)を逆仮説として、教師が元気に教育実践に打ち込める学校踏査を実施した。その結果、海外日本人学校における教師と、高校中退者受け入れ校の教師から、逆仮説を立証するエビデンスデータを得ることができた。その成果を調査報告書『北星学園余市高等学校調査研究―元気な学校の要件とは何か―』(2013)として発表した。
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