研究課題/領域番号 |
23531063
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
久我 直人 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20452659)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | スクールリーダー育成プログラム / 学校組織マネジメント / スクールアセスメント |
研究概要 |
本研究の目的は,スクールリーダーとしての確かな学校改善力を育成するための研修プログラムを開発することである。スクールリーダーに求められる重点能力として,以下の3点を設定し,OJTを基盤としたスクールリーダー育成プログラムの開発を本研究の目途としている。(1)学校を鳥瞰的にとらえ,根拠の基づいた学校の課題分析能力(スクールアセスメント能力),(2)学校の課題を組織的・協働的に解決する「課題解決プログラム」を構築する能力(課題解決プログラム構築能力),(3)学校の教職員の組織化を促し,教育改善(子どもの変容)を実現していく能力(課題解決プログラム展開能力)である。 本研究では,研修プログラムの開発にあわせて,スクールリーダー育成プログラム構築の基礎となる(1)スクールアセスメントシステム,(2)「課題解決プログラム」の基本モデル,(3)「課題解決プログラム」の展開手順の開発を合わせてすすめることとしている。 本年度は,特に学校の組織化による教育改善を実現する「課題解決プログラム」を,研究実践協力校等の協力を得て開発を進めた。具体的には,教職大学院の院生の実習校,並びに小学校2校,中学校2校の研究実践協力校の協力を得て,(1)学校を鳥瞰的にとらえ,根拠に基づいて学校の課題を可視化するための「スクールアセスメントシステム」の開発,(2)組織マネジメントの理論に基づき,学校の組織化による教育改善を促す「課題解決プログラム」の基本モデルの開発を進めた。 結果,学校の課題を可視化し,組織的な協働によって課題解決を促す課題解決プログラムが学校組織に適合し,教育改善効果がエビデンスベースで確認され,本プログラムの有効性が一定程度とらえられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度計画した,(1)学校を鳥瞰的にとらえ,根拠に基づいて学校の課題を可視化するための「スクールアセスメントシステム」の開発,(2)組織マネジメントの理論に基づき,学校の組織化による教育改善を促す「課題解決プログラム」の基本モデルの開発を計画通りを進めることができた。 具体的には,(1)教職大学院院生の実習校,並びに研究実践協力校の協力を得ることができ,加えて,(2)学校の課題を可視化し,組織的な協働によって課題解決を促す課題解決プログラムが学校組織に適合し,教育改善効果がエビデンスベースで確認され,本プログラムの有効性が一定程度とらえられた。 以上のことより,本研究がおおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度開発した「課題解決プログラム」を基盤として,「課題解決プログラム」を,組織的に展開するためのファシリテート機能の抽出を抽出し,OJT型スクールリーダー育成プログラムを仮説的に構築する。 そのために,「課題解決プログラム」を学校組織(教職大学院院生の実習校,並びに研究実践協力校)に導入し,試行する。その中で,(1)スクールアセスメントのファシリテート,(2)学校の課題の焦点化を進めるための組織的省察のファシリテート,(3)学校の課題に適合した目標と具体的取組の設定におけるファシリテート,(4)協同的実践におけるファシリテート,(5)組織的評価・改善におけるファシリテートの在り方を抽出する。 また,優れた学校経営を推進している校長の聞き取り調査を行い,学校改善を促進するファシリテートの在り方を抽出する。 これら知見からスクールリーダーとしてのファシリテートの在り方を整理し,スクールリーダー育成プログラムを仮説的に構築する。
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次年度の研究費の使用計画 |
学校改善プログラムを教職大学院の院生の実習校,並びに研究実践協力校へ導入・展開するために,直接,研究実践協力校等へ訪問する。また,優れた校長への聞き取り調査を行うための学校訪問を行う。これら学校訪問にかかる旅費を計上する。 また,スクールアセスメント,学校改善プログラムの導入かかる参加者の聞き取り,優れた校長への聞き取りにかかるデータの処理・分析・整理にかかる物品,書籍等と人件費について計上する。 以上のように次年度の研究費の使用計画を立てている。
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