アメリカ合衆国の2001年NCLB法(ひとりの落ちこぼしをしない法)は、2007年度までの時限法である。2008年に大統領に就任したオバマ大統領は、その修正を重要政策課題とした。しかし、議会での再改定の議事は進まず、3分の2の州では、本法の実施免除(waiver)の承認を得て、空洞化している。本法のサンクションは、学力テスト向上の出ない学校の教職員の入れ替え、生徒の転校、チャータースクールへの移管などがあるが、その措置の弊害の指摘が多い。その実態をカリフォーニア州、インディアナ州、オハイオ州で調査した。
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