イギリスでは、教員養成課程の「質保証」に関わる機関として、戦後改革期から1970年代までATO(Area Training Organizations地域教員養成機構)というシステムが存在した。ATOは、中等後教育・高等教育全体の中での教員養成のポジションが変化する中で、1975年に廃止された。ATOの廃止は、教員養成課程の「質保証」について、プロフェッショナルな側面(professional accreditation)とアカデミックな側面(academic validation)が明確に分離された「質保証」システムの成立を準備するものであった。
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