DDDM(Data Driven Decision Making:データ駆動型意思決定)は米国NCLB法を背景として成立した。本研究では学校教育でのDDDM普及を目的とし、概念整理と実態と課題を明らかにした。国際的にみても標準テストを用いた公教育のアカウンタビリティと指導改善が求められる傾向は強化され、我が国でも業務効率化を目的とした校務システム導入や学力調査実施に伴う分析ツールが開発されているが、エビデンス重視の政策方針を持たず、各行政機関レベルのデータシステムはまちまちで、データ利用のための分析考察能力も十分でない。DDDM普及には教育情報化全体を見すえた総合的なアプローチが必要とされる。
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