研究課題/領域番号 |
23531090
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
浅野 俊和 中部学院大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00300351)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 保育運動史 / 保育問題研究会 / 国民保育 |
研究概要 |
平成23年度は、「保育問題研究会」(以下、「保問研」と略記する)の機関誌『保育問題研究』及び『保育問題研究会月報』(いずれも、『保育問題研究・児童問題研究』復刻刊行会編『保育問題研究・児童問題研究(第4巻-第7巻)』(白石書店、1978年)として復刻された)、保育問題研究会編『国民保育のために』(帝国教育会出版部、1942年)に掲載されている論稿・記事で触れられていない状況(特に、会員個人による研究活動)を探るため、関係する文献の調査・収集を精力的に行い、「保問研」末期における活動とその「国民保育」論の輪郭を把握した。また、その研究成果の中間報告の公表も行った。具体的には、次のような作業を進めた。 1)財団法人中央社会事業協会社会事業研究所が編集・発行していた『社会事業』誌における文献の調査・収集、国民保育協会が編集していた『国民保育』誌の調査・収集を行い、特に後者の文献の発掘・整理は先行研究で試みられていない作業となった。 2)単行本についても、同様の調査・収集を行い、川崎大治『季節保育所の経営及び其の実際』(産業組合中央会、1940年)の再版書として、全国農業会厚生部編『季節保育所の経営及び其の実際』(藤書房、1946年)などの新たな史料の発掘に至った。 3)収集した文献などの分析を進め、関連学会において、「城戸幡太郎の幼児教育論――『十五年戦争』期を中心に」(日本ペスタロッチー・フレーベル学会)及び「城戸幡太郎の幼児教育論――『十五年戦争』期を中心に」(幼児教育史学会)、「童話・紙芝居作家 川崎大治の農繁期託児所論――日中戦争・太平洋戦争下の3冊の著書を中心に」(日本児童文学学会)といった口頭発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度の計画は、関係する文献の調査・収集を精力的に行い、「保育問題研究会」末期における活動とその「国民保育」論の輪郭を把握し、その研究成果の中間報告の公表も行うとした。そうした計画については、「研究実績の概要」で記したように、おおむね順調に進展をしている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、平成23年度における成果を踏まえ、会長の城戸幡太郎とともに、末期の活動を支えた部会チューターである浦辺史や三木安正らの保育思想・保育理論に絞る形で、彼らが主張していた「国民保育」論の形成・変容過程を追い、歴史的特質や矛盾構造について分析する。また、その研究成果の報告の公表も行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度は、今年度と同様に、文献調査の旅費及びその複写代、史料の復刻版などの図書購入費として使用する計画である。
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