本研究は、退職養護教諭を活用した新規採用養護教諭研修の現状を把握することで、課題を明らかにし、改善に向けた提言を行うものである。4年間の研究期間では、以下の点が明らかになった。1.教育委員会が実施する新規採用研修は都道府県によって実施に差があった。2.新規採用養護教諭の9割は研修指導員から実践的な指導を受けて満足しているが、1割はやや不満が残る内容だった。3.研修指導者は指導方法に不安を感じており、研修を希望する指導員が半数以上いた。 以上の結果を受けて、研究者らは研修指導者が活用できるプログラムを作成した。今後はプログラムをさらに使いやすいものに改善していく必要がある。
|