障害をもつ高齢者への学習支援プログラムを作成するために,デイサービスでの1年間のアクション・リサーチと高齢者大学受講者への量的調査及び既存データの再分析を行った.量的調査結果より,形成された学習習慣は学習継続への強いニーズとなったこと,学習の継続は発症後の自覚的健康感を高めている可能性が示唆された.アクション・リサーチからは,学習支援には継続型と新規開拓型があり,前者は自己効力感を高めて取り組むこと,後者は新しいことへのチャレンジで,身近な先輩障害者の前向きな姿勢を自分の未来に重ねあわせ,自身のリハビリテーションに意味づけるものであった.両者とも学習成果の地域での展開が重要な要因であった.
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