本研究は幼保一体化(幼は幼稚園、保は保育所)に向けて既存の保育施設の子どもの真の育ちを考えた保育カリキュラム・モデルの構築について検討した。基礎研究として幼保の保育者(幼保共に保育者とする)に実施したアンケート調査では、6項目中5項目に幼保の保育者間で有意差があった。有意差がみられた項目のうち「保育の計画と理解」に着目した結果、差異の1要因が「環境」であり、保育カリキュラムと環境と子どもの育ちの関係性を改めて検証する必要性が認められた。資料として幼保一体化を進め環境保育を実施している自己肯定感の育ちを基本としたデンマークの保育カリキュラムと環境について着目、実地調査を行い示唆に富む結果を得た。
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