研究概要 |
フランスアーキテーヌ州ペリグー市にあるサン・フロン小学校で行われた「他者理解」「共存の精神」の獲得を目的として行われた幼児造形表現プログラム:『弱視・盲目の子どものために,クラスで絵本を制作する』プロジェクト(2006-2007年)を一つの事例として,日本でも実施し,それらを国際的連携・比較のなかで検証・評価し,幼児教育における造形教育(表現活動)の新たな可能性を示唆した。 成果としては①大学生(広島文化学園大学子ども学科1年生70名)によるプロジェクトの再現・検証②幼稚園教諭・保育士を対象としたワークショップ内でのプロジェクトの応用実践・検証③保育園(なかよし保育園:広島市西区:年長児24名)を対象としたプロジェクトの応用実践・検証④国立民族学博物館,広瀬浩二郎氏を招聘し,ワークショップおよび講演会を開催(平成25年7月)することによりプロジェクトを考察・検証⑤フランスディジョン市にある非営利団体「夢見る指先」主催のワークショップに参加し,日本での実践を報告,問題の検証。⑥アンジェ・カトリック大学名誉教授でフランス幼児教育の第一人者(フレーベル・ペスタロッチー研究で多くの業績と国際的な評価を持つ)M.ソエタール氏のゼミナールにて日本での実践報告と検証および国際的な展開の可能性を追求,の6点に集約される。 ③と④に関しては,広島RCC『ニュース6』(2013年7月23日)および関西テレビ『スーパーニュースアンカー』(2013年10月11日)関西テレビ『世界を触れ!-見える人にこそ伝えたい-』(2013年9月15日)においても取り上げられ,その成果を社会に発信することができた。他の項目についても,広島文化学園大学学芸学部紀要(創刊号&第4号)および広島文化学園大学子ども子育て支援研究センター年報(第4号)でその成果を報告し,大学美術教育学会(2013年京都大会:京都教育大学開催)にて口頭発表を行った。
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