本研究では、子ども・若者の貧困など、社会的困難の集中する地域である北海道釧路市を対象に総合的な調査を行い、若年者の移行過程の実態とその背後にある様々な規定要因を明らかにするとともに、地域で試みられている子ども・若者支援の全体像とその教育的意義の一端を明らかにすることができた。加えて、調査の継続と研究成果の還元を通じて、福祉行政やNPO等と連携した総合的な調査研究へと本研究を発展させていく端緒を得ることができた。 また全国の若者を対象としたパネル調査に参加し、そのデータを活用しながら、全国の動向と北海道の動向を比較対照し、北海道の若者の直面する課題の特質と、その全国的な位置づけも明らかにした。
|