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2013 年度 実績報告書

日本固有の社会関係資本の概念と測定尺度の検討―子育て・教育問題の社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23531111
研究機関早稲田大学

研究代表者

垂見 裕子  早稲田大学, 高等研究所, 准教授 (10530769)

キーワード社会関係資本 / 親の教育参加 / 格差
研究概要

本調査の課題は、以下の三点である。
1.保護者の学校参加や子育てネットワークなどの場では、どのようなつながり(社会的関係)が構築されているのか。そこで、どのような資源(情報、信頼関係、規範)が生成されているのか。親はそれらの資源を子どもの教育にどのように活用しているのか。2.親の社会関係資本の質、親の社会関係資本の子どもの教育達成への影響力は、家庭の経済的・文化的資本により異なるか。3.日本社会の現実を踏まえて、日本では、社会関係資本という概念はどのように定義され、どのような尺度(質問項目)で計測されるべきか。
都内の社会経済状況の異なる二つの区から、対象校2校を選定した。恵まれた地域に立地する学校、厳しい地域に立地する学校、それぞれ5名の保護者を対象にインタビューを実施した。個別インタビューをとおして、親が他の保護者や、学校や、コミュニティとどのような機会を利用してつながりを構築しているのか、何故様々な活動あるいはグループに参加するのか・しないのか、そのつながりから得られた資源に対してどのような意味づけをしているのか、それらの資源をどのように子育てや子どもの教育に活用しようと意図しているのかを聞きとった。
関係性を多面的に捉えるために、学校教員や、地域と学校を結ぶ役割の地域コーディネーターや、行政で子育て支援を行っている担当者のインタビューも実施した。インタビューデータは「構築される関係」およびそこから得られる「資源」の「質の多面性」および「その活用のメカニズム」という観点で分析を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Explaining TIMSS 2011 results: Background, school and teacher factors2014

    • 著者名/発表者名
      Nonoyama-Tarumi, Y. and Willms, J. D.
    • 雑誌名

      Background Paper for EFA Global Monitoring Report 2013

      巻: - ページ: 1-39

  • [学会発表] 学習時間の比較―日本・香港・上海における小中高校生調査から―

    • 著者名/発表者名
      垂見裕子
    • 学会等名
      日本教育社会学会
    • 発表場所
      埼玉大学
  • [学会発表] 学力格差の国際比較―TIMSS2011から見るHeyneman-Loxley(H-L)効果」『第49回日本比較教育学会大会

    • 著者名/発表者名
      垂見裕子
    • 学会等名
      日本比較教育学会
    • 発表場所
      上智大学
  • [図書] 「日本の学力格差:高等学校における学校間格差と学校内格差」, 耳塚寛明(編)『学力格差に挑む』2013

    • 著者名/発表者名
      垂見裕子、耳塚寛明、蟹江教子、岩崎香織、寺崎里水、中島ゆり、王傑、浜野隆、小玉重夫
    • 総ページ数
      1-149 (49-63)
    • 出版者
      金子書房

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公開日: 2015-05-28  

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