大学教育とそれを取り巻く利害関係者の集合を、インプット-アウトプット・システムおよびそれを取り巻く多様な社会システムとして捉え、最適な大学評価のモデルを表現した。また、バークレーの主導する研究大学の学生経験調査にわが国で初めての大学として参加した。これからの大学評価で重視されるべきは、適切な大学情報をいかに効果的に利害関係者に提供するかということである。大学志願者の親、採用や人事に従事する人に調査を行った結果、知りたいと思う内容が異なることが明らかとなった。これらの利害関係者による差を含めるため、社会との接触を重視する「社会的責任」のモデルが、これからの大学評価には有効であると考えられる。
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