ドイツではPISA2000以降、就学前の子どものドイツ語能力の測定とドイツ語支援、全日制教育の拡充等、移民の学力改善につながる政策が具体化し、近年のPISAでは移民の学力の向上が見られるが、トルコ出身者の学力は依然として低く、学力調査等の要因分析では測ることのできない要因があることが示唆された。 一方、スイスでも移民の言語教育に重点を置いたアクションプランが打ち出されているが、移民が多い学校への特別の支援、教師の異文化間能力の養成を重視するなど、ドイツとは異なる側面がみられた。これらの政策はチューリッヒのQUIMSプログラムで具体化し、学校と行政、教育大学の連携が進んでいることがわかった。
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