本研究では、クロス・カルチュラル・キッズと呼ばれる複数の文化的背景をもつ子どもたちに着目し、教育達成の低い傾向にある集団(中国帰国者家庭など)に、教育達成の高い傾向にある集団(駐在員家庭や欧米系の国際結婚家庭など)の教育戦略をいかに応用していけるかを検討した。その結果、国際バカロレアと呼ばれる国際的な教育プログラムがクロス・カルチュラル・キッズに適した教育を提供していることがわかった。従来、国際バカロレアは高額なインターナショナルスクールを中心に行われてきたが、現在では一条校での導入もすすんでおり、グローバル時代の新しい教育として期待される。
|