1 昨年度に承認を得た補助事業期間延長により、本年度は、韓国青少年開発院を訪問し、キャリア教育の現状、その成果と問題、課題にいついて意見交換を行う計画であったが、担当者との日程調整が整わず、実施することができなかった。 2 本年度は、したがって、過去3か年度に実施してきた調査を踏まえ、日本におけるキャリア教育の政策的展開と成果、課題を取りまとめることに専念した。その内容は、「科学研究費助成事業報告書」として公表した。 3 本報告書では、日本のキャリア教育の実情は就職指導教育と言い換えられるほどに、就職指導・支援に傾斜した感がある。キャリア教育の目的にそった学校教育での発展的な実施状況をとらえることができない。この点はドイツでのキャリア教育ともまた大きな差異を指摘でき、日本でのキャリア教育の早急な再検討が求められることを述べている。
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