本研究は、応用演劇的実践をとおして、そこに参加する養護教諭ら教育実践家自身が、学校教育現場における実践コミュニティの一端に対して、批判的に検討することは如何にして成り立ちうるかを、エスノグラフィックに分析・理論化し、学校臨床社会学的研究の新たなモデルとして提示することを目的として実施された。 応用演劇とは、A. ボアールがフォーラムシアター等としてはじめた、社会問題等の考察のために演劇を使う実践であるが、本研究では、学校臨床社会学的研究を応用演劇によって進めることで達成されうる地平について、本研究における実践に関する社会学的分析とともに、理論化作業を行なうべく、以下に掲げる成果を公表した。
|