| 研究課題/領域番号 |
23531147
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| 研究機関 | 北海道教育大学 |
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研究代表者 |
前田 輪音 北海道教育大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30326540)
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| 研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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| キーワード | 憲法教育 / 長沼ナイキ基地訴訟 / 恵庭事件 / 戦後新教育 |
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| 研究概要 |
１． 授業プログラム作成用素材（長沼ナイキ基地訴訟）収集と現地調査（物品費・旅費等執行）… 資料収集は、訴訟関連文献（裁判記録を集成したもの）の購入および図書館等での関連資料の複写を行った。北海道立図書館にて収集したものは、主に文献化されていないチラシ等であり、長沼ミサイル基地設置反対共闘会議、教員 野崎さんを守る会、北大平和委員会・北大水産学部平和委員会、基地設置の促進協力会、自衛隊、長沼町、北海道平和委員会、日本平和委員会などが作成したものである。また、長沼町立図書館にてあたった文献は、地元農協、現地の長沼高校、現地航空基地などが発行する資料、および長沼町社会科用副読本などである。 現地調査は、訴訟関連施設「富士戸一号ダム」（長沼）を見学した。２． 授業プログラムの内容・構成の試案・試行（人件費・旅費執行）… 本研究の主たる憲法問題素材は長沼ナイキ基地訴訟であるが、この訴訟の原告団が特に参考にし憲法問題としても連動すると捉えられる「恵庭事件」の授業プログラムを高校生対象用に作成(以前作成したものの改訂)、京都府内の航行において実験授業の打ち合わせ・授業実施（3時間構成）・見学・ビデオカメラによる記録撮りを行い、記録の一部をおこした。３． 戦後新教育における生活と科学についての対立・統一に関する文献・資料収集と現地調査（旅費執行）… 戦後直後の新教育関連文献の購入および図書館等での複写による収集および現地調査を行った。特に西多摩小学校に焦点をあて、この小学校所在地であった土地に赴き、戦前からの歩みについて現地図書館等で資料収集（福生市立中央図書館・羽村郷土博物館にて）を行った。４． その他物品の購入（物品費執行）… これら１～３を円滑に行うためのPCソフト・プリンター・スキャナー・デジタルビデオカメラ・デジタルカメラ・文房具等を購入した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度は、資料収集に徹したため、実質的な検討はこれからである。当該年度自体においては７０％ほどの達成、3年間全体としては２０％ほど達成したと考える。
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| 今後の研究の推進方策 |
１． 憲法教育の授業プログラム作成・実施・検討… （１）長沼ナイキ基地訴訟については、引き続き資料収集、および内容・構成に入る。また、資料検討のみでは不明な点は、裁判の当事者を対象に調査を行う。授業実施のための打ち合わせ・実践・見学・記録撮り等を行う。調査および実験授業の記録おこしを行う（物品費・旅費・人件費執行予定）（２）昨年度（平成23年）実施した恵庭事件についての実験授業の検討・報告を行う。引き続きテープおこしとワークシート入力等の作業を実施する（人件費執行予定）。２． 戦後新教育における生活と科学についての対立・統一に関する研究… 憲法教育の教育内容構成原理をさぐるべく、昨年度（平成23年）に収集した資料や恵庭事件の授業プログラムおよび新たに作成する予定の授業プログラムの内容と関連させながら、戦後新教育実践における「生活」と「科学」における対立と統一について検討を行う。必要に応じて資料収集を行う（旅費・物品費執行予定）
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| 次年度の研究費の使用計画 |
１． 憲法教育の授業プログラム作成のための資料収集・関係者聞き取り調査のために …前年度（平成23年）に収集した長沼ナイキ基地訴訟関連資料を用いながら、新たな授業プログラムの作成を開始する。必要に応じて、さらなる資料収集はもとより、裁判当事者への聞き取り・確認が必要とされる。聞き取り対象は、長沼町民（原告 北海道長沼町在住）、元担当弁護士（東京都在住）、元裁判官（福井在住）などである。このため、旅費・人件費・会議費（これは必要に応じて）等執行予定である。２． 調査・分析－憲法教育・法教育のすぐれた授業実践調査… 特色ある実践や論説から、授業構成や学びあいのプロセスそして効果について分析し、憲法教育の理論につながる授業プログラム作成の指針のひとつとする。調査先は、立命館宇治中高（宇治市）、筑波大学付属駒場中高（東京都）、札幌法教育研究協議会「ジュニア・ロースクール」（札幌市）、北海学園札幌高校（札幌市）、札幌市立真駒内中学校（札幌市）などのうちのいくつかを訪問させていただく。いずれも旅費・旅費以外の交通費等および物品費（ビデオカメラ（2台目）＊授業の記録撮りに前年度の購入１台に加え、さらに一台必要）等）執行予定である。３． 戦後新教育における生活と科学についての対立・統一に関する文献・資料収集および検討… 前年度（平成23年）作業から、あらたに必要が生じた資料収集、および継続して検討を行う。物品費および必要に応じて旅費執行予定である。４． 学会発表… 前年度作成・実践した授業の実践報告について学会等で発表する。旅費執行予定である。５． 全体を通じて… 以上、諸活動の様々な場目で必要となるパソコンおよび文房具等の購入のため、物品費執行予定である。
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