研究課題/領域番号 |
23531153
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
村上 タカシ 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (70344744)
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キーワード | プロジェクトワーク / 芸術表現 / ワークショップ / 3.11東日本大震災 / 復興支援 / NPO連携 / 協働 / ICT |
研究概要 |
本研究では地域協働プロジェクトチームを大学、地域の文化行政機関やアートNPO、社会的企業等の民間セクターの関係者やクリエーター等と組織し継続的な取り組みと創造的な文化立国を構築するシステムを導入するための研究及び実践を行い、創造的表現活動が日常の生活の場においても継続的に展開できるシステム構築の提案とICT(情報通信技術)を活用することによりWEB上も芸術文化創造の社会装置としてのメディアと捉え表現の場の創出や各種媒体(メディア)を融合することによる相乗効果を図ることを目的としている。東日本大震災以降想定していた各種NPOとしてはアート系NPOがあったが災害系NPO等との連携や仙台市や宮城県との積極的な協働での事業も加わり、行政機関との連携や地域(仙台長町の仮設住宅)との連携は順調に進んだ。継続的な取り組みが可能となるように実行委員会形式で行なっていたプロジェクト「アート・インクルージョン」も法人化後、事業展開を10月、12月、3月にまちと連動したプロジェクトを仮設住宅の住民やまちの人、子どもたちなどを対象にできるようになったのも大きな成果であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
宮城教育大学をはじめ協力機関として仙台市や宮城県との連携、協働も進み事業内容は充実してきた。民間の協働団体である一般財団法人アート・インクルージョンや一般社団法人まちとアート研究所、NPO法人コミュニティアートふなばしなどと毎月の協働事業も安定してきた。また東京藝術大学の学生らによるアート神輿を仮設住宅に設置する復興支援や仮設住宅の無機質の壁に宮城教育大学大学院生や院生OBがペイントするプロジェクトなども仮設住宅住民や近隣住民から好評であった。ただ年度途中研究代表である村上が体調を崩し持続可能なシステム構築などをまとめることができなかったのが達成度がやや遅れた理由である。
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今後の研究の推進方策 |
芸術表現によるプロジェクトワークの持続可能なシステム構築として地域の中核となる大学をはじめ、市や県などの行政関連機関また民間のNPO等の法人と緩やかな連携、協働事業ができるシステム開発の提案につながる研究のまとめを行なっていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究のまとめの年度で活動報告や専門家を招いての講演会や報告書作成などを予定していたが、研究代表者が年度途中に体調不良で予定が変更となり次年度に内容の一部を繰り越したためである。 研究のまとめの年度として継続した実践研究をはじめ活動報告や専門家を招いての講演会、報告書作成などを実施していく予定である。
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