研究課題/領域番号 |
23531155
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
野崎 英明 茨城大学, 教育学部, 教授 (60208337)
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研究分担者 |
安田 健一 茨城大学, 教育学部, 教授 (50361283)
竹野 英敏 広島工業大学, 情報学部, 教授 (80344828)
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キーワード | 国際情報交換 |
研究概要 |
本年度は,我が国における小学生,大学生のものづくりに対する意識調査について分析し,学習内容,指導法,教材開発の検討を行った。 1.調査:ものづくりに対する児童の器用・不器用意識調査,及技術的素養に関する調査 2.調査依頼・実施:全国の教員養成系大学の大学生1000名程度,及び小学4,5,6年生各学年100名程度とした。 3.結果及び考察:(1)小学生5年生において器用意識が低下し,ものづくり嫌いも急激に増加する傾向が見られた。(2)小学生の技術的素養の質問においては,製品をいろいろな観点から評価する力や製品をつくり,使い,捨てることに対する考え方は,将来役に立たないとする傾向が見られた。(3)ものづくりの内容に関しては,ダムや電車・飛行機のしくみを知ることや,それらの知識を活用することに将来役立つと考えない傾向が見られた。(4)大学生の技術的素養の質問においては,創造・工夫に関する資質・能力の習得意識が高いが,製品をいろいろな観点から評価する力や,生産に関する倫理観の意識は低く示された。 上記(2)ものづくりの内容に関しては,社会や環境,安全に関連する技術の学習内容について有効性が高く認識されたが,エネルギー変換に関する内容やプログラムによる計測・制御の内容については,有用性が低い傾向が認められた。 4.学習内容,指導法,教材開発の検討:手先・指先を使った興味深いものづくりをさせ,自ら課題を乗り越え,成功経験を高められる教材の検討
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の予定は,質問紙による調査及び学習内容,指導法,教材開発を行い,実践実施することにあった。しかし,質問紙の分析が遅れ,学習内容の検討が不十分であったため,指導法と教材開発が遅れ,授業実践するまで至らなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は,平成24年度の調査を踏まえ,学習内容,指導方法,教材を開発するとともに,その有効性をI大学附属小学校等で検証する。また,小学校教員養成課程におけるものづくり教育担当教員養成プログラムのあり方を明らかにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
前年度不十分であった,質問紙による調査を実施するための印刷費と郵送料。小学校へ訪問する旅費に充てる。 また,教材開発費用が,当初計画より膨らんだため,教材開発費用に充てる。
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