本研究の目的は、「映像メディアによる表現」の教育的意義を明らかにすると共に、その成果を教育現場へ反映させることである。そのために、まず、オーストラリアの「シネリテラシー」という実践を調査して日本の実践へ反映させようとした。また、毎年全国公募による上映会やシンポジウム等の実践も並行して行った。これらの実践と研究により、「映像メディアによる表現」の意義について次の二つが明らかになった。一つ目は映像メディアのメディアとしての特質が子どもの学習意欲を喚起すること、二つ目は<学校・家庭・地域>を取り込んで学習環境を整備する効果があることである。また、本研究の推進により今後の日豪交流の基盤も形成された。
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