研究概要 |
本研究における初年度研究実績の概要を1.研究調査活動,2.研究成果としての論文執筆,3.教職員に対する指導の3点に整理して報告する。 1.研究調査報告:日本国際理解教育学会の研究大会(2011年6月18-19日,京都橘大学)に参加し,歴史教育に関わる研究報告の資料を収集した。また,米国カリフォルニア社会科協議会:California Council for the Social Studies,CCSSと略称)の第51回年次研究大会(2012年3月2-4日, Hyatt Regency, Orange County, CA)に参加し,米国の社会科授業研究について歴史学習を中心に研究し,資料を収集した。 2.研究成果としての論文執筆:日本社会科教育学会編『社会科教育』113号(2011年9月)に「ESDと世界史教育-環境の視点が世界史に問いかけるもの-」(pp.95-106)を投稿し,掲載された。本論文では,ESDの学び,とくに環境史の観点を取り入れた単元開発を行った。また,『中等教育資料』平成23年4月,7月,10月,平成24年1月号に「新学習指導要領世界史の実施に向けて」(8)~(11)を連載し,新学習指導要領に基づく世界史A・世界史Bの内容の特徴や授業方法について解説し,「思考力・判断力・表現力等の育成」をはかるための指導法について明らかにした。 3.教職員に対する指導:長野県総合教育センターの研修講座「これからの歴史教育」(2011年8月25日)の講師として,長野県内の中・高校教員約30名を指導した。内容は「博物館と歴史の授業~新学習指導要領に盛り込まれた博物館の活用」,「考え方を学ぶ学習としての仮説実験授業~「沈没船の謎を追う 新安沖沈船の実践」を事例として」,「多面的・多角的な思考力を育てる授業作り~『大航海時代』の授業を事例として」である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度(2012年度)の研究費として,2012年度請求額(直接経費)900,000円と,前年度(2011年度)未使用額346,711円の合計額である,1,246,711円を計上する。次年度の研究費の使用計画を以下に示す。 経費の項目別内訳は、「物品費」500,000円、「旅費」500,000円、「人件費・謝金」100,000円、「その他」146,711円である。 経費の主な支出内容は次のとおりである。「物品費」の主な支出内容は,世界史・世界史教育関係図書・新教育課程用地歴科世界史教科書等の購入,タブレット型パソコン,ビデオカメラ,コンパクトDVD・BDプレーヤー,ICレコーダー等の機器の購入費である。「旅費」の主な支出内容は,国外ではAHA・CCSS(いずれも米国の学会)等の海外学会への参加と情報・資料収集に関わる海外調査活動のための出張費,国内では日本社会科教育学会・日本国際理解教育学会・中等社会科教育学会・全国歴史研究会等の参加や研究発表,都道府県規模の社会科・地歴科・公民科の教員研修会の参加,社会科・地歴科・公民科の授業見学と情報交換のための出張費である。「人件費・謝金」の主な支出内容は,調査活動で収集した資料の整理に関わるアルバイト代や調査協力者に対する謝金等である。「その他」の主な支出内容は,プリンタインク・用紙・文具等の購入費,調査等に関わる雑費,通信費などである。
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