今後の研究の推進方策 |
今後の研究として、過去2年間の研究成果を土台にして以下の研究を推進る。 1.『問題探究型学習」に関する文献研究・事例研究の整理:「問題探究型学習」に関する文献研究・事例研究のまとめとして、Sam Wineburg,Daisy Martin,ChauceyMonte-ANO(2011)Reading Like a Historian, Columbia University掲載の世界史学習単元や、CHSが開発した世界史授業単元を集めた World History for Us All を分析する。米国の高校世界史授業として、Reading Like a Historian 掲載の単元を扱った授業を中心に調査し、ビデオ等で記録する。また、日本での探究的授業の取り組み状況を調査し、授業を参観しビデオで記録して分析する。日米の歴史授業について比較し、ワークショップでの教材とする。 2.海外の「問題解決学習」動向の把握:米国カリフォルニア社会科協議会(CCSSと略称)の年次大会(2016年3月予定)に参加し、米国の歴史授業を中心にその動向を調査し、米国における「問題探究型学習」の研究動向を整理する。 3.新教育課程の歴史学習の動向の把握:新教育課程でその推進が期待されている「探究型学習」に関する授業の状況や教員の意識を探るために教員対象のインタビューやアンケートを実施するとともに、新教育課程の歴史授業を参観してビデオに記録する。 4.「問題探究型学習」モデル開発とワークショップの実施:上記の1,2,3で得られた成果をもとに、「問題探究型学習」モデルの開発と調査結果の整理を行い、社会科教育系学会の研究大会で発表したり、紀要に投稿したりする。また、教員研究会やワークショップを企画し、開発した地歴科世界史の単元を公開し、その成果の周知に努める。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度(2013)年度の研究費として、2013年度請求額600,000円と、前年度未使用額740,115円の合計額である、1,340,115円を計上する。次年度研究費の使用計画を以下に示す。 経費の項目別内訳は、物品費400,000円、旅費500,000円、人件費・謝金100,000円、その他340,115円である。 経費の主な支出項目は、次の通りである。物品費の主な支出内容は、世界史研究・歴史教育関係関係図書、新教育課程用地歴科世界史教科書、ノートパソコン、タブレット型パソコン、プリンター、ビデオデッキ等である。旅費の主な支出内容は、国外出張(AHA,CCSS[いずれも米国の学会]への参加と情報交換、海外の歴史授業の調査)、国内出張(新教育課程に基づく歴史授業や先進的歴史授業の参観とビデオでの記録化のための学校訪問、日本社会科教育学会、全国社会科教育学会、中等社会科教育学会等の参加と研究発表等、都道県規模の社会科、地歴科の教員研究会・教員研修会の参加と指導等)のための経費である。人件費・謝金の主な支出内容は、質問紙調査や現地調査活動に係わるアルバイト代、調査協力者への謝金等である。その他の主な支出内容は、プリンターインク、印刷費(抜き刷りを含む)、用紙、文具、調査等に関わる雑費、通信・輸送費、資料・文献等の翻訳費である。
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