研究課題/領域番号 |
23531211
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
平瀬 正賢 長崎大学, 教育学部, 准教授 (00452855)
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キーワード | 大村はま / 読書指導 / 情報活用能力 |
研究概要 |
本研究においては、単元的展開によるさまざまな学習指導法を開拓してきた国語教師・大村はまの読書生活指導に焦点をあてて、情報活用能力の育成とも深く関わる「読書の方法や技術の習得」をねらった学習指導が、1年間及び3年間という枠組みのなかで、どのように行われたのかという点を実証的に究明することを目的とする。 当時の大村の学習指導をうかがう資料として、大村の講演記録、実践記録等が収録された『大村はま国語教室全16巻』(筑摩書房)に加えて、鳴門教育大学附属図書館に所蔵されている、大村が指導した当時の学習者の「国語学習記録」(約2,000冊)を参考にして、大村が行った実践の内実を明らかにする。 平成24年度は、前年度の取り組みをふまえて、大村が3年間持ち上がりで指導した1960から1962年度を取り上げて資料収集に努めた。鳴門教育大学附属図書館には、1960から1962年度の「国語学習記録」が合計74冊、また、日常の学習指導の内容をうかがうことのできる、個人研究の記録、文集、グループ学習の記録、読書生活の記録が合計72冊所蔵されていた。当時、大村の教室では西尾実が編集した教科書である『国語』(筑摩書房)を用いて、教科書教材を経験単元の向きになるように扱った実践が展開されていた。これら附属図書館所蔵の資料を参考に、「読書の方法や技術の習得」をねらった学習指導がどのように展開されていたか解明を試みたところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は、前年度に続き、大村が3年間持ち上がりで指導した1960から1962年度の内実を明らかにするための資料収集を主目的とした。学習指導の内実は、他の持ち上がりの年度とあわせてみたときにその特徴が浮き彫りになると考えられるため、他の情報とあわせてさらに考察をすすめていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
大村はまの読書生活指導のうち、1969から1971年度、1966から1968年度を考察の対象として、関係する文献の記述とともに鳴門教育大学附属図書館に所蔵されている学習者の「国語学習記録」等も活用して、内実の解明に努めたい。 さらにこれまで行った、1969から1971年度、1966から1968年度、1960から1962年度、1957から1959年度の考察をもとに、研究のまとめを行いたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
引き続き鳴門教育大学附属図書館所蔵の学習者の「国語学習記録」を活用するとともに、関係する文献の博捜、資料整理・保存に努めることができるよう、効率的に使用していきたい。
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