研究課題/領域番号 |
23531215
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研究機関 | 武蔵野音楽大学 |
研究代表者 |
丸山 忠璋 武蔵野音楽大学, 音楽学部, 教授 (70293165)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 音楽教育学 / 教科教育 / 音楽 / 形成的アセスメント / 授業改善 |
研究概要 |
先行研究(平成20~22年度)において、学習評価のあり方を変えるためには、音楽科授業のカリキュラムや指導法なども含めた、教育システム全般を質的に転換させる必要があるとの結論に至った。そこで本研究では、OECD(経済協力開発機構)のCERI(教育研究革新センター)が進めている「形成的アセスメント」をキーワードに、「生徒の学習ニーズを確認し、それに合わせて適切な授業を進めるための、生徒理解と学力進歩に関する頻繁かつ対話型のアセスメント」(CERI2005)をめざして授業研究を行っている。 研究は、武蔵野音楽大学音楽教育学科に所属する、丸山忠璋、宮崎幸次、森田恭子、山崎正彦、平田亜矢の5名により、研究の方法は、前回同様、「基本理念について同意した後は、各人の関心領域において、それぞれの視点によって進める」というスタンスをとった。 丸山と宮崎は、本研究のキー概念である「形成的アセスメントの6要素」に関して、各国の研究状況をまとめるとともに、とくにフィンランドの教育に視点を当てて研究した。森田は、「省察reflection」をテーマに、教員養成課程において学習者のニーズに適した適当な授業をどう進めるか研究した。山崎は、音楽鑑賞の指導と評価をテーマに、中学校音楽科初任者教員4名とともに、とくに勧奨指導における言語活動のあり方に視点を当てて研究した。平田は、音楽科の形成的アセスメントにおけるテクノロジーの貢献をテーマに、とくに携帯型情報端末「アンドロイド」と「iOS」の存在とその影響について研究した。 これらの研究成果は、平成24年度、25年度末において公表される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基本テーマと各人のテーマに基づいて、順調に研究が進められている。年度末には中間報告書にまとめる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
24年度末に、研究成果を「中間報告」にまとめて、刊行する。25年度末に「最終報告書」を刊行する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
24年度は、前年度繰り越し分52000円を含めて、552000円を使用する予定である。旅費として、秋田市、犬山市に調査旅行するほか、研究成果刊行費として30万円を予定している。
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