研究課題/領域番号 |
23531215
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研究機関 | 武蔵野音楽大学 |
研究代表者 |
丸山 忠璋 武蔵野音楽大学, 音楽学部, 教授 (70293165)
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キーワード | 形成的アセスメント / 音楽科授業改革 / 教育事業政策 / 音楽鑑賞指導 / タブレット型端末使用 / クラウドの使用 |
研究概要 |
本研究は、「形成的アセスメント」すなわち「生徒のニーズを確認し、それに合わせて適切な授業を進めるための、生徒理解と学力進歩に関する頻繁かつ対話型のアセスメント」(CERI2005)をめざして音楽授業改革を試みるものである。本年はその2年目にあたり、以下の研究成果を得た(研究成果報告書I 2013年3月)。 丸山と宮﨑は、形成的アセスメントの6要素の内容について概観するとともに、成立のための諸条件について、CERI2005、志木市および犬山市の事例を通して考察した。 山﨑は、小学校音楽の指導者3名との協同研究を通して、鑑賞指導における評価の視点について考察した。 平田は、形成的アセスメントの視点から、鑑賞指導におけるタブレット型端末とクラウドの活用の可能性について考察した。 森田は、「省察reflection」をテーマに、教員養成課程における学生の授業評価観に関する研究(2)を行った。 さらに25年度も同じメンバーで研究を続行する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年間の研究の結果を5本の研究レポートに集約し、「研究成果報告書(I)」として発表することができた。以下はそのそれぞれのタイトルである。 1.形成的アセスメントとは何か――OECD教育研究改革推進センター(CERI)の実線から――(宮﨑幸次/丸山忠璋) 2.鑑賞指導における評価の視点に関する考察――小学校音楽の指導者3名との協同研究を通して――(山﨑正彦) 3.鑑賞指導におけるタブレット型端末とクラウドの活用の可能性について――形成的アセスメントの6要素の視点から――(平田亜矢) 4.教員養成課程における学生の授業評価観に関する研究(2)――自分の授業演習の何を省察するか――(森田恭子) 5.形成的アセスメント成立の諸条件の考察――CERI報告(2005)、志木市、犬山市の事例を通して――(丸山忠璋)
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今後の研究の推進方策 |
24年度に引き続き、各自のテーマをさらに深めてゆく。丸山は「形成的アセスメント成立の諸条件の考察(2)」として、フィンランド、秋田県および秋田市の教育施策を参照しつつ、少人数指導、個に応じた指導への対応、教員の研究、教育委員会や保護者との連携を通して形成的アセスメントを成立させる諸条件を考察する。 各自の研究の成果を「成果報告書(II)」にまとめ、26年3月に刊行する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
・研究成果報告書(I)......21万円 ・研究成果報告書(II)......21万円 ・会議費.....................1万円 ・郵送費.....................1万円 ・文献費.....................1万円
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