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2011 年度 実施状況報告書

戦後フランスにおける市民的価値教育に関する歴史的、学際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23531229
研究機関武庫川女子大学短期大学部

研究代表者

大津 尚志  武庫川女子大学短期大学部, 幼児教育学科, 講師 (40398722)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードフランス / 市民性教育 / シティズンシップ / 道徳教育 / 価値教育
研究概要

第二次大戦後の道徳・公民教育に関して、資料収集をおこなった。当時の学習指導要領関係の文書、当時広く使われた初等、中等教育における教科書(代表的なものとしては、A.Souche, Les Nouvelles Lecons de morale, Nathan 小学校初級、中級用)など、関係資料を入手し、分析をおこなった。当時の多くのフランス人が使用した教材であり、資料的価値が高いにもかかわらず、日本ではいまだ紹介もされていないものであり、研究する意義は高いと考える。この時代については、業績として刊行するまでには至っていないが、今後おこなう予定である。 当初の予定とは研究をすすめる順番が違っているが、近年の学習指導要領改革についても先に研究を行った。 2011年9月11日には、フランス教育学会第29回大会にて、フランスの市民教育関係のカリキュラムの発表を共同で発表をおこなった。連携研究者の橋本一雄、研究協力者の降旗直子はともにフランス教育学会会員であり、そのときに今後の研究について打ち合わせをおこなった。 フランスの公民教育は生徒の学校への参加と深い関係があるが、2011年9月25日には「第12回『開かれた学校づくり』全国交流集会」において口頭発表をおこない、研究者、教師、一般市民にむけて研究成果の発信をおこなった。 他にも2010年からすすめられている高校カリキュラム改革に関して、新たに作成された「公民・法律・社会」の教材の分析もおこなった。近年の「余暇センター」における市民性教育の動向について、連携研究者、研究協力者とともに共同で翻訳をおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

第二次大戦の動向について資料を入手し、分析をはじめることができた。それを研究成果の形にできていないところは次年度の課題である。平成26年度に本来予定していたことを先に行うことにしたゆえに、若干の計画のずれが生じてはいるが、全体としてはおおむね順調に進展しているところである。

今後の研究の推進方策

本年度に入手、分析した資料をもとにして、学会発表または論文投稿をおこなうこと、さらに次年度はフランスの公民教育に関して1985年以降の動向について資料収集、研究をすすめることを考えている。なお、本年度は旅費を支出する予定があったが、勤務先の大学から予算をいただくことができたので、その分は来年に使用することとした。

次年度の研究費の使用計画

研究テーマ関係の資料入手、物品費、コピー費、運搬費、学会会費、旅費などに使用する予定。前年度からの繰越金は、旅費を多く使う予定。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] フランスにおける生徒・父母参加の制度と実態2012

    • 著者名/発表者名
      大津尚志
    • 雑誌名

      教育学研究論集

      巻: 第7号 ページ: 21-26

    • 査読あり
  • [雑誌論文] フランスの高校教育「公民・法律・社会」における家族に関する教材2012

    • 著者名/発表者名
      大津尚志
    • 雑誌名

      教育学研究論集

      巻: 第7号 ページ: 145-151

  • [雑誌論文] フランスの余暇センターにおける市民性教育2012

    • 著者名/発表者名
      大津尚志、橋本一雄、降旗直子
    • 雑誌名

      教育学研究論集

      巻: 第7号 ページ: 139-143

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公開日: 2013-07-10  

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