本研究は、国語科の言語活動において,協同性を保障する条件が,いかなるものかを明らかにすることを目的としている。特に4~6人で学習するグループワークに焦点を当て,話すこと・聞くこと,読むことの領域を中心として,言語活動の分析,開発,及び検証を行った。 そのために(a)対面の他者との対話,(b)小グループの読書による読みの推進,(c)演劇的活動によるノンバーバル・コミュニケーションという個別領域の検討を行った。これらは国語科教育において蓄積されてきた,グループワークを用いた言語活動である。それを,協同性という観点から捉え直すことによって,国語科教育における協同性の諸相を明らかにすることを試みた。
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