研究課題/領域番号 |
23531231
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研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
高橋 薫 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (90216705)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 国際情報交流 / 英語文法 / 基本5文型 / 図解 / 英語コーパス |
研究概要 |
筆者が提唱する文型の分類法の妥当性を高専の第1学年に1年間を通じて毎回プリント配布することによって展開して、学習効果を検証することある。さらに基本5文型の他に筆者が考案した絵解き5.1文型、絵解き5.2文型、be+形容詞が作る絵解き第6文型、受け身構文の大まかに8つの文構造の分類法を積み上げ式の教授法の確立を目指すことあった。1年間の成果として、積み上げ式絵解き英文法の実践に関しては、まず、これまで考案した理論についての再検証となった。実際、基本5文型の説明の進め方としても、第3文型の主語、動詞、目的語の文の要素を理解して、次に第1文型、そして、副詞を連結した文、また副詞句として、前置詞+目的語としての副詞句を提示した。これにより第2文型に移ると、I am Ken. I am here. I am in London. の構造上に違いが明確に理解できることとなる。また、前置詞+目的語には、副詞句の他に形容詞句もあり、そのことを「ぶっさし」という遊びの要素を取り入れた表現で楽しい文法学習が展開できた。ここまでの理論が学習者に構築されると、「絵解き第6文型」は( )内のように3つに細分化されるが理解が容易になる(I am happy about ~ I am happy to V I am happy that 節)。23年度の最大の成果はこのような展開により、英文法を体系的に図的にまとめる事ができたことでその具体的な図による提示は24年度に完成予定である。また、当初予定にあった英語文章コーパスに活用については、コーパスの内部構造の研究を主体的に行うことに時間を費やし、解析の成果もまた24年度以降に公開の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
筆者が提唱する絵解き英文法の理論体系が整備され、国際的に公開できるレベルにまで至ったという点においては、予想を遥かに越える達成度であったが、英語コーパスを用いて、その理論の検証をする、という点においては、十分な分析にはいたらず、やや遅れている。しかしながら、総合的には、概ね順調であると言える。
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今後の研究の推進方策 |
筆者が考案、提唱する絵解き英文法の理論体系が整ったことで国際的な成果の発表を予定している。現時点(24年5月)ですでに国際会議での発表論文が受理されたため、その発表に向けて準備を始める段階となった。また、コーパスによる妥当性の分析については、昨年度よりは進展が望めるものと考える。
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次年度の研究費の使用計画 |
上述のように国際会議がアメリカ合衆国にて開催されるため渡航費用に大部分が費やされる。全経費70万円のうち、約半分ほどはその経費に充てる。その他、旅費に関しては、国内でのコーパス研究の学会への出張等を予定している。他にはコーパス解析の謝金等が予定されている。
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