研究課題/領域番号 |
23531231
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研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
高橋 薫 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (90216705)
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キーワード | 英語圏 |
研究概要 |
英語学習者の円滑な英文産出を支援することが本研究の最大の目的である。また、基本5文型の範疇外の文構造(筆者の定義によるもの)を「絵解き英文法」により発展的に類型化したことで、その妥当性の分析結果について、BNCのレジスターにおけるそれぞれの文構造の出現頻度についてまとめ考察した論文を海外学会誌に投稿することをより具体的な目標としていた。本年度はその前段階として絵解き英文法の概念そのものが国際的にどのように受け入れられるかを検証するために学会発表を行い、 best paper のひとつと評価され、その結果、SCI Journal(Journal of Systemics, Cybernetics and Informatics)にて掲載の運びとなり現在論文を手直し作業中である。これは、「絵解き英文法」なる教授法が国際的にも通用する大変ユニークな学習法であることが高く評価されてのことで、本年度の目標を十分達成したものの言える。さらに、今後のテーマであるBNCの構文解析とレジスター別の特徴分析については、これまでの言語スタイルの観点から考察して、国際会議等での成果の発表としていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前述のとおり本年度はその前段階として絵解き英文法の概念そのものが国際的にどのように受け入れられるかを検証するために学会発表を行い、 best paper のひとつと評価され、その結果、SCI Journal(Journal of Systemics, Cybernetics and Informatics)にて掲載の運びとなり現在論文を手直し作業中である。これは、「絵解き英文法」なる教授法が国際的にも通用する大変ユニークな学習法であることが高く評価されてのことで、本年度の目標を十分達成したものの言える。ただし、最終年度である平成25年度は職場の移動があったため、機材等の調達の面で不測の事態があるため、最終目標としているBNCの構文解析とレジスター別の特徴分析を言語スタイルの観点から考察して、国際会議等で発表するという予定については資金面でやや困難な事態になりつつあるのが懸念材料である。
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今後の研究の推進方策 |
「絵解き英文法」はすでに一般書として出版され改訂版を現在web上で公開していたが、職場の移動により設備等の再構築に迫られている。なお、これまで得た別の外部資金により、動画編集、webサイト構築のための高度なノウハウを蓄積したが、これらの事柄の伝承を研究支援学生等に伝えることも重要な課題である。ただし、大規模コーパスを用いた解析については、構文解析ソフトの一般的な活用に留まっているのでさらなる研究を共同研究者の助言を得ながら進めたい。 また、研究成果を社会、国民に知らせる方法論として、これまで挙げてきた出版、web上での番組配信、DVD配布などをさらに質の高いものに押し進めることも必要であると考え、このたびの海外での高い評価を足掛かりに、国際展開もまた目指していきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
繰り返しとなるが、職場の移動により機材等の新調を適宜進めているが、前年度規模にするためには幾分、科学研究費からの補填が必要となる。それにより当初の予定であった最終的な海外での成果発表については、実現するかどうか微妙なところである。現在の職場で申請中の研究費が通れば、支障なく進める事ができると考える。いずれにしても海外出張費を中心に予定しているところである。
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