• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

柳田国男監修高等学校国語科教科書所収教材の連携的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23531235
研究機関北海道教育大学

研究代表者

佐野 比呂己  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60455699)

研究分担者 本橋 幸康  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80386549)
キーワード柳田国男 / 国語科教材 / 昭和30年代 / 随筆 / 高大連携
研究概要

平成24年度は、柳田国男監修検定高等学校国語科教科書所収教材から「地図をいろどる」(鏑木清方)を分析・考察した。また、「ろくをさばく」(三淵忠彦)の周辺教材として「鹿を犬にした話」(三淵忠彦)についても検討した。
また、柳田教科書所収教材の中から「浅春随筆」(栃内吉彦)を取り上げ、研究分担者である高等学校教員との連携により高等学校国語教室での実践を行った。実践に取り組むに際し、事前に教材研究会を行い、授業後は実践検討会を行った。これらの取り組みのもと、教材としての有用性、問題点を抽出し、教材価値の検討を行った。時代は経過しても現代の高等学校国語教室において価値ある教材であるという共通認識を持った。
田近洵一氏、小原俊氏より専門的知識を提供していただき、今後の研究の方向性、研究に資する資料の提示等、ご指導いただいた。〈読み〉の教育の観点から現代の教材と比較するとともに現代の高校生に教材を提示する意義を確認することができた。
柳田国男監修検定高等学校国語科教科書の全体像についても考察し、教科書出版の背景を明らかにした。
平成24年度の研究成果は、学術雑誌、学内紀要に計5本の論文、加えて全国的な学会でも発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

学術雑誌、学内紀要等に投稿し、計5本の論文が掲載されるに至った。「地図をいろどる」については研究もほぼ完了しつつある。柳田国男監修検定高等学校国語科教科書の全体像についても明らかにした。
高大連携により取り組んだ「浅春随筆」の実践研究報告についても研究成果報告に掲載された。

今後の研究の推進方策

柳田国男監修検定高等学校国語科教科書所収教材である「地図をいろどる」(鏑木清方)の分析・考察を完成させるとともに、「かみなりさま談義」(東条操)を分析・考察する。
「ろくをさばく」(三淵忠彦)を取り上げ、現代の高等学校国語科教室において実践研究に取り組む。その有用性と問題点を抽出し、教材価値を検討する。加えて、「浅春随筆」(栃内吉彦)、「大蛇・小蛇」(片山広子)の実践についても再度精査する予定である。

次年度の研究費の使用計画

資料調査、学会発表、研究協力者との協議に際し、旅費を使用する。
また、専門的知識の提供、資料の整備等に謝金を使用する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 教材「地図をいろどる」考(3)2013

    • 著者名/発表者名
      佐野比呂己
    • 雑誌名

      『北海道教育大学紀要』(教育科学編)

      巻: 63(2) ページ: 1-16

  • [雑誌論文] 教材「地図をいろどる」考(4)2013

    • 著者名/発表者名
      佐野比呂己
    • 雑誌名

      『国語論集』

      巻: (10) ページ: 79-97

  • [雑誌論文] 教材「地図をいろどる」考(2)2012

    • 著者名/発表者名
      佐野比呂己
    • 雑誌名

      『北海道教育大学紀要』(教育科学編)

      巻: 63(1) ページ: 9-21

  • [雑誌論文] 柳田国男監修高等学校国語科教科書の編集方針をめぐって2012

    • 著者名/発表者名
      佐野比呂己
    • 雑誌名

      『国語教育史研究』

      巻: (13) ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教材「鹿を犬にした話」考(2)2012

    • 著者名/発表者名
      佐野比呂己
    • 雑誌名

      『釧路論集』

      巻: (44) ページ: 1-17

  • [学会発表] 柳田国男監修検定高等学校国語教科書の研究2012

    • 著者名/発表者名
      佐野比呂己
    • 学会等名
      第122回全国大学国語教育学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2012-05-18

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi