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2013 年度 実績報告書

児童生徒の校種移行時の適応を向上させるための「テークオーバーゾーン」

研究課題

研究課題/領域番号 23531243
研究機関千葉大学

研究代表者

磯邉 聡  千葉大学, 教育学部, 准教授 (90305102)

キーワード中1ギャップ / 小1プロブレム / 高1クライシス / 校種移行 / 不適応 / 教育相談 / 小中連携 / テークオーバーゾーンプログラム
研究概要

本年度は,過去2年間にわたり蓄積された研究結果を踏まえ,最終的な目標である『校種移行期の不適応を軽減するためのテークオーバーゾーンプログラム(小・中・高校版)』の作成を行った。プログラムはA4版で全60ページからなり,教育関係者に無料配付される。プログラムの概要は次の通りである。
第1部は「テークオーバーゾーンプログラムの概要」として,本プログラムの背景や特徴,さらに活用方法について記述した。
第2部は「校種別のテークオーバーゾーンプログラム」として,小学校版,中学校版,高校版に分けて各プログラムを紹介した。各校種ともまず,把握しておきたい情報としてハイリスク要因およびその背景について示し,次に大まかなプログラムの流れを図式的に示した。そして,テークオーバーゾーンプログラムと学校行事等の関係をタイムテーブルにて視覚的に呈示したのち,各プログラムの詳細を記した。さらに,プログラムの末尾に配布資料やチェックリスト等の具体的な資料を添付し,利用者の便に供した。プログラム数は小学校版が4本,中学校版が6本,そして高校版が6本である。さらに,校種移行期の問題についての理解を深めるためにコラムを4本掲載した。
テークオーバーゾーンプログラムの独自性として,プロジェクトチームの結成を提唱している点と,入学前相談の実施を提案している点を挙げることができる。前者は,校種移行期に得られるさまざまな情報のとりまとめと活用を柔軟に行うための組織のモデルを示したものである。いっぽう後者は,学校間の連携だけでなく児童生徒および保護者が積極的に学校に働きかける機会を設けるものであり,これによってより適切な支援が期待できる。
最後に,これらのプログラムのより一層の洗練を図ること,子どもや保護者がより積極的に環境に働きかける力を育てていくことなどが今後の課題としてあげられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「いじめ問題」をどう捉:えるか -教育臨床の現場から-2014

    • 著者名/発表者名
      磯邉 聡
    • 雑誌名

      千葉大学教育学部研究紀要

      巻: 62 ページ: 51-58

  • [学会発表] 「自分を守る能力」をめぐる一考察

    • 著者名/発表者名
      磯邉 聡
    • 学会等名
      第22回日本健康教育学会学術大会
    • 発表場所
      千葉大学(日本)
  • [学会発表] Development of a Model Program to Reduce Maladaptive in Adjusting to a New School -Focused on the "Takeover Zone Term"-

    • 著者名/発表者名
      ISOBE Satoshi, ARAI Mie, ASAMI Mitsuko, HISHIKI Midori, ITOH Yasuhiro, KANETAKA Mitsuko, KOIDE Michiyo, KUROIWA Hatsumi, MAKINO Yoshie, OHMORI Chieko, OKAMOTO Kohichi, SAITOH Atsuko, TAKAHASHI Naoko, TAKETOMI Kyoko, WATANABE Yumi, YASHIRO Sachiko, YASUZUKA Ikuko
    • 学会等名
      21st IUHPE World Conference on Health Promotion
    • 発表場所
      PATTAYA,THAILAND
  • [図書] 「教育の最新事情-教員免許状更新講習テキスト第3版」2013

    • 著者名/発表者名
      千葉大学教育学部附属教員養成開発センター編著(保坂亨、土田雄一、笠井孝久、佐瀬一生、吉田雅巳、天笠茂、伏見陽児、片岡洋子、磯邉 聡、星幸広)
    • 総ページ数
      221
    • 出版者
      福村出版

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公開日: 2015-05-28  

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