研究課題/領域番号 |
23531245
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
釜田 聡 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (60345543)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 / 韓国 / 歴史教育 / ESD |
研究概要 |
1 基礎資料の収集・整理と分析・検討(1)日本の新学習指導要領と教科書叙述の検討(中学校社会科,小学校社会科を中心に)小・中学校の社会科・歴史的分野の教科書について,特に近現代の日本と東アジアとの関係,とりわけ日本と朝鮮半島の関係について,どのように記述されているか時系列に分析・検討した。(2)韓国新教育課程の基礎的研究(「国史」から「歴史」への変遷の実相を中心に)と「歴史」教科書叙述を検討した2アンケート項目の作成 日韓の児童・生徒,大学生の歴史認識とESDに関する実態把握を数量的・質的に比較するための基礎的調査研究を行った。これまでの日韓歴史認識に関する各種調査結果を検討し,問題点を焦点化した。日韓双方の学生を対象に予備調査を行い,その結果を分析検討しているところである。3 現地調査等 日韓のESDに関する歴史的建造物や博物館,史跡等を訪問し,教材開発のための資料収集を行った。主な現地調査訪問地 韓国:ソウル,太田・公州,安東。日本:対馬,鞆の浦,牛窓
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1 基礎資料の収集・整理と分析・検討 日本の新学習指導要領と教科書叙述の検討については当初予定を十分に達成しその結果を公表した(上越教育大学研究紀要)。一方で,韓国新教育課程の研究については,「国史」から「歴史」への変遷については資料収集できたが,一部翻訳の関係で遅れ気味の部分があったが平成24年度の計画で十分に対応できる見通しである。2 アンケート項目の作成 平成23年度の実施で当初予定を十分に達成できた。平成24年度に向け,その成果を課題を抽出し,本調査に向けた準備を進めているところである。3 現地調査等 当初予定を十分に達成するとともに新たな研究の萌芽も確認できた。日韓のESDに関する歴史的建造物や博物館,史跡等を訪問し,教材開発のための資料収集を行った。例えば,対馬と鞆の浦,牛窓の訪問調査を通じて,日韓の現在と過去,未来をつなぐことができる教材開発の手応えをえることができた。平成24年度の研究計画では,こうした成果を生かした研究計画を立案する。
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今後の研究の推進方策 |
1基礎資料の収集・整理と分析・検討 平成23年度の研究成果(日本の新学習指導要領と韓国の新教育課程,日韓の歴史教科書の比較検討から導出された知見)をもとに,その成果と課題を整理し,新しい日韓相互理解のための歴史教育の方途について検討する。2アンケートの実施と結果の分析・考察 平成23年度の研究成果(予備調査から導出された日韓の児童・生徒,学生の歴史認識の実態)をもとに,アンケート項目を検討し,日韓の教育現場でアンケート調査を実施する。その結果を集計・分析し,今後の新しい歴史教育の方途についての知見を導出する。3現地調査等 平成23年度までの研究成果を視野に入れながら,ESDの視座から国境を越えて共通性を有する歴史的建造物や博物館,史跡等を選定・訪問し,教材開発のための資料収集を行う。4研究成果のまとめに向けて 平成23年度と平成24年度の研究成果を受け,研究の中間まとめを行い,追加の調査等の有無や不十分な研究部分の再検討等を行う。その上で,研究最終年度(平成25年度)の研究計画を吟味する。なお,平成24年度までの研究成果については,日本では日本国際理解教育学会,韓国では韓国国際理解教育学会等で発表し,研究内容や方法,成果等について広く意見を求める予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
1 物品費30万円(1)大型物品購入予定なし(2)消耗品等30万円 ビデオ消耗品,インクトナー,用紙代2 旅費 90万円(1)日本国内学会参加,日本国内調査旅費30万円(2)訪韓費用,研究者招へい費4人分(4回分)60万円3 謝金等 5万円アンケート調査,処理費4 郵送・通信費等5万円 計130万円
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